natsume.blog

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森のクマさん

■本当はクマだって出会いたくなんかない

 

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 学生のころ、一度だけクマに遭遇したことがありました。

 山梨県某所、富士五湖の近くで友人とキャンプをしたときのこと。明け方に「ガサガサッ」と物音がして目が覚めました。テントの中で耳を澄ませていると、動物の息遣いと歩き回る音。獣の臭い。。。

 僕はイノシシか何かかと思って、そっとテントのファスナーを開けてみたんです(不用心!)。

 

 前方に黒い大きなカタマリが見えました。

 『…うわっ、クマだ!』

 どっと冷や汗がでました。距離はざっくり見て10mもない、近すぎる。

 こっちは丸腰の人間2人です。もし襲われたらひとたまりもありません。

 

 クマは振り返ってこちらを見ていたので、たぶんテントから顔を出した僕にも気付いていたはずです。しかし結論から言うと、幸運なことに僕と友人は襲撃されずに済みました。

 食べ物を入れていたザックをテントから離れた場所に置いていて、クマをそのザックを漁っていたんです。人間の姿を見て驚いたのか、クマはザックをくわえて山の中へと姿を消しました。

 こんな至近距離で野生動物を見たのはもちろん初めて。冷静に考えると時間にして1分もなかったと思いますが、驚きと怖さで身体が強張って声も出ませんでした(さらっと書いてますがけっこう怖かったんです、いや本当に…)。

 

 クマに遭遇したら慌てて逃げたりせず、目を見てゆっくり後退するとか、落ち着いて話しかけろなんて話も聞きますが、素人にはちょっとムリな気がします。。。

 クマの中には、人間が食べ物を持っていることを知っている個体もいます。結果的にザックを取られただけで済んだのは幸運でした。クマは非常に執着心の強い動物で、一度手に入れたものは「自分のもの」という認識になるそうで、もしザックを持っていかれたら取り返さず諦めるのが良いようです(無理に取り返すと襲われます)。

 

 初夏は登山や山菜採りなどで山に立ち入る人が多くなります。同時に、遭難事故や獣害の出る季節でもあります。クマは本来臆病な動物で、人間の側から不用意に近づかなければ襲われることは少ないといいます。ちなみにクマの筋力からしたら人間なんて紙細工みたいなものです。

 くまのプーさんは可愛いですが、森のクマさんには出会わないのが一番です。

 山好きな方はクマ撃退スプレーは必需品かもしれませんね。