natsume.blog

Something about cars, bikes, cooking and many other things.

本気で怖い体験をした話

 京都の、伝統的な日本人形を扱うお店の荷物を運んだときのこと。その荷物とは、ガラスケースに収められた日本人形でした。一体が数十万円はする立派なもので、当然ですがめちゃくちゃ慎重に取り扱いました。他の荷物がぶつかって壊れたら大変です。もちろん運送保険には入っていただいてますが…

到着予定は朝イチ、出発は夜中です。トラックだらけの高速を降り、少し休憩を取るために停車したときのこと。

 

 

ポロン…ポロン…

ん?

 

なにか音がする。

耳を澄ませてみると、どうもそれは件の日本人形の収められているガラスケースに組み込まれた、オルゴールの音色らしい。音は小さいけれど、たしかに音色が聞こえてきます。はじめは大して気にもとめていませんでした。しかし…

 

あれ…電池で動くやつじゃないよなぁ

ゼンマイ巻いてないのに、なんで鳴ってるの…?

 

 

時間は深夜、周囲には誰もいません。背筋に冷たいものが走る。

あきらかに普通じゃない状況ですが、怖すぎて思考停止してしまい、身動きが取れません。商品を開けて確かめるわけにもいかない。普段なら、班長に電話で助けを求めるところですが、そこまで考える余裕もありませんでした。

 

しかし、かすかに聞こえていたオルゴールはいつのまにか静かになっていました。状況が呑み込めないものの、おそるおそる運転を再開する僕。

 幸いなことに、その後は何事もなく無事に到着しました。

…が、納品先の人形店のおばちゃん曰く。職人さんのところから出荷されてきた状態では部品が動かないよう固定してあるらしく、つまり僕が運んできた人形のケースは「鳴らない」はずのものだと。。。

 

 

実は、その荷物はいまでもたまに運ぶことがあります。

しかしオルゴールが鳴ったのはこの一度きりです。

もしかしたら…なにか別の意味があったのかもしれません。